クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)



クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)
クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)

商品カテゴリ:幼児教育,知育,赤ちゃん育て方
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挿絵も充実!

子どもの頃に何度も目にしたタイトル。
きっと素敵なお姫様のお話なのだろうと思ったので、
手を出すことはなかった。
しかし、今になってディケンズが好きになり、子ども
向けにはどのように翻訳されているのか知りたくて
買ってみた。
非常にわかりやすく、丁寧に訳されていると思う。こう
いう物語であるなら、子どもの頃に読んでおけばよかったと
後悔…。
大人が読んでも充分に楽しめる作品です。
ディケンズ時代と同じような力が覆っている現代にこの本を

中学時代に読んだ新潮文庫版に、訳者の村岡花子さんが「毎年クリスマスがめぐって来るごとに私はディケンズのクリスマス・カロルを讀む」と書いておられました。それに影響され、クリスマスが近づいたとき、何回か、この書を読んできました。今年は、10年以上ぶりに紐解くにあたり、以前、娘が買って読んだと覚しき岩波少年文庫版にしました。字が大きく老眼に読みやすいからです。

ディケンズが生きた時代、イギリスでは資本主義がかなり高度に発展をとげていました。人々の中にも、金儲けが第一で、社会を支える多くの人達の幸せをないがしろにする風潮が浸透していました。スクルージは、10年も前に死んだ同僚と長い間、ある商会を切り盛りしてきたのですが、彼もその風潮に染まり、ケチで人を思いやる心を忘れた気むずかしい老人でした。他方、キリスト教世界には、この時代、クリスマスに人々の幸せを願い、互いにそれを祝う良き習わしも存在していました。スクルージはかたくなにそれをも拒んでいたのです。そのような背景で、クリスマスイブに現れた同僚の幽霊が彼のもとに3人の幽霊を送り込みました。幽霊たちは、彼の過去、現在、未来を見せます。その実態を目の当たりにした彼は、人間性を回復します。

つまり、資本主義のもとで、ともすると見失いがちな人間性をクリスマスの時季に見直して忘れないようにしよう、というディケンズのメッセージなのです。少々、道徳教育臭くなくもないですが、ディケンズの時代と同じような力が覆っている現代、そして昨今は、いっそうそれが強くなっているようにも見えるところで、若い人達も年寄りも、この本を囲んで話の輪を賑わわせるのも意味のあることではないか、と思うのです。そして、とりあえず、孫とその家族にこのことでメールを送り、レビューを書いた、というわけです。
ディケンズに世界的名声を与えた古典は一読の価値あり

 この本は、内容を知っていても読みたくなる種類の本なので、あらすじを紹介します。
 金儲け一筋で一生を送ってきた主人公は、クリスマス・イブも一人で淋しく過ごさなければなりません。自宅に帰ってきた彼は、かつての共同経営者で、もう何年も前に亡くなった友人の亡霊と出会いました。やはり金銭欲にまみれたまま死を迎えた友人は、悲惨な死後の経験を明かして、生き方を変えるよう主人公を諭します。
友人の幽霊が消えたあと、3人の幽霊(過去、現在、未来のクリスマスの霊)が入れ代わり現われ、主人公を連れ回します。

 過去のクリスマスの幽霊に貧しくも楽しかった少年時代、婚約者と愛を交わした青年時代の自分の姿を見せられ、主人公は悔恨の心を抱きました。
 現在のクリスマスの幽霊に見せられたのは、自分の事務所に勤務している若者の明るい家庭です。しかし、主人公の支払う給料は少なく、病気がちの末っ子の治療代も出せません。ささやかなクリスマスのお祝いは、末っ子の死を予感させるものでした。
 未来のクリスマスの幽霊は、あの若者が妻といっしょに嘆いている様子――亡くなってしまった末っ子の埋葬をしている姿を見せます。そして、幽霊が指さした別の墓石に刻んであったのは、主人公の名前でした。

 愕然として目覚めた主人公は、昨夜までとは全く違った人間に変身する決意を固めました。いままで寄付の依頼を断ってきた主人公でしたが、喜んで慈善募金にお金を出します。悪態ばかりついていた甥の家を訪ね、いっしょにクリスマスを祝うことにしました。
 また、事務所の暖房費をケチるのをやめ、あの若者に石炭を買いに行かせました。何より、若者の給料を上げることを宣言し、末っ子の治療費をまかなえるようにしてやります。

 クリスマス・イブの一晩の出来事のおかげで、主人公は金儲けのために忘れていた人間愛を、取り戻したのでした。
イギリスの生活風景も楽しめる

NHKの番組で紹介されていて面白そうだったので購入しました。ケチで誰にも尊敬されない金持ちが、このままでは地獄に行くと幽霊に告げられ、心を改める話。
ストーリーももちろんですが、イギリスのクリスマスの習慣や食べ物・クリスマスの街の風景描写・人々のクリスマスの過し方の描写が沢山出てくるのが、とても興味深く読み進められました。翻訳の日本語も綺麗だと思いました。

つらいことは忘れよう

ディケンズなら値段も安いし量もすぐ読めるクリスマス・キャロルを最初の作品として薦めます。
ディケンズの優しい文章は誰しもが心温かくするでしょう。自分的には街の描写が好きなのですが物語にしても素晴らしいです。
クリスマスは皆が幸せに過ごせるといいますが、実際日本では彼女がいないからと言って不幸せという人がいます。しかしこの本を読むとそんな冷たいことを言ってないで皆で笑え、そして忘れることも必要なのだと言わんばかりです。つらいことを考えず、心温まると思います。
クリスマスだけでなくいつ読んでも今のどうしようもない世の中では必要な本だと思います。



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